最近の研究装置の進歩は目覚しく、ほとんどの装置の中にコンピュータが組み込まれており、データを高精度に多次元で取得することが可能となりました。このようなデータとパーソナルコンピュータで実行可能な3次元再構成ソフトウエアの出現で3次元形態解析(立体・透視表示、アニメーション、3次元計測)が可能となりました。
       
 
サーフェイスレンダリング
指定されたカット面やブロック面のみに画像が表示される。
 
ボリュームレンダリング
設定された視点から夫々の濃度に対応した透視度に従ってデータを透かして見せる。又、データをカンナで削りとるような再構築シネを作成することができます。複数の3Dシリーズデータからは4次元ムービーも作成可能。
   
ポリゴンサーフェイスレンダリング
各スライスにおけるオブジェクトの外形を抽出し、すべてのデータを3次元ポリゴン処理することによりオブジェクトの形状を表現する。CG作成テクニックを使っているため内部構造をよりよく理解するためにウォークスルー表現も利用できる。

 

より良い3次元再構築結果を得るための条件

・構築される2次元スライスすべての縦・横サイズが同じ
 であること 
・Z方向での位置合わせができていること 
・目的のオブジェクトの濃度が十分周りの濃度と比べて差
 があること(必要であれば興味のある部分をある濃度で
 塗りつぶす) 
・スライス間隔ができるだけ小さいこと(挿入スライスは
 2−3枚)

・共焦点顕微鏡
・CT/MRI/RIなどの医用画像 (デジタル画像・
・CT/MRI/RIなどのフィルム画像 (切り出し、位置合わせが必要)
・連続切片(位置合わせ、画像強調が必要)
・透過型電子顕微鏡データ(ポリゴンレンダリング用境界抽出)